ナレーター / 朗読家

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こんにちは ゆずき あん です。  この 「ぶろぐ」 では、 かたり げいじゅつ  よもやまばなしを おつたえします。  にほんごが たのしく よめるように くふうします。  よろしくおねがいします。

2018年1月12日金曜日

『父と暮せば』から思うこと

2017年12月9日(土) 劇団キンダースペース
『父と暮せば』
父:竹造(たけぞう)/小林幸雄
娘:美津江(みつえ)/深町麻子
撮影:中川忠満(舞台写真家)
わたしが もっとも(こころ)った 竹造たけぞうの ば す。

「あの() あの(あさ) 広島(ひろしま)(じょう)(くう) 580mのところで (げん)()爆弾(ばくだん)ちゅう 爆発(ばくはつ)った ()ちょろうが。 
爆発(ばくはつ)ら1(びょう)()(たま)(おん)() (せっ)()12,000℃ じゃ。 
やい、12,000℃ちゅうのが どげえ(おん)() ()っと 
あの太陽(たいよう)(ちゅう)(しん)(おん)()が6,000℃じゃけえ、あのとき、ヒロシマ(ひろしま)(じょう)(くう)580mのところに、太陽(たいよう)ペカーッ(ぺかーっ)ペカーッ(ぺかーっ)、2()ったじゃ。 
(あたま)(うえ) 太陽(たいよう)が2つ、 1(びょう)ら2(びょう)のあい (なら)()ったけえ、 ()(めん)(うえ) 人間(にんげ) (とり) (むし) (さかな) (いし)(どー)()も、 (いっ)(しゅん)のう ()もうた。 
() ()(あわ)() ()もうた。 
しかもそこへ 爆風(ばくふう) ()った 
(びょう)(そく)350m(おと)(はや) 爆風(ばくふう)
「父と暮せば」井上ひさし 作/1998年/新潮社
初出/『新潮』1994年10月号
ずいぶん(まえ)()TVで、ある外国人(がいこくじん)
原爆(げんばく)()とされた()()に、こんなにたくさんの人々(ひとびと)()らしていたとは()らなかった」っとはなしていました。
(にっ)(ぽん)()んでいれば、荒廃(こうはい)した()()(しゃ)(しん)()(けい)()て、()(さん)さが 想像(そうぞう)できます。
それは、()(ほん)(じん)が (かぎ)られた(せま)(へい)()()らしているからです。
でも、(ほか)(こく)()まれ(そだ)った(ひと)たちの感覚(かんかく)(ちが)います。
(こっ)(きょう)が (りく)(つづ)きの(くに)がほとんどです。
広大(こうだい)(へい)()をもつ(くに)もあります。
わたしは、『原爆(げんばく)』に(かん)しては、どこで()まれ、どんな生活(せいかつ)(まな)びをした(ひと)にでも、(じゅう)(ぶん)に 【 (つた)わる(つた)えかた 】 が大切(たいせつ)だとおもいます。
井上(いのうえ)ひさしさんが(のこ)した この作品(さくひん)は、()どもにも、外国(がいこく)(ひと)にも(つた)わる ()(たい)(てき)(たと)えが()りこまれています。
()かりやすく、そして、(かんが)えさせられる。
後世(こうせい)(のこ)すべき、すばらしい作品(さくひん)だと感動(かんどう)しました。
Japanese title :   (ちち)(くら)せば
English title  : THE FACE OF JIZO
German title
: DIE TAGE MIT VATER
Russian title :     жиHb с отцом
French title   : QUATRE JOURS AVEC MON PERE
Chinese title 
: 和爸爸在一起 



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